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夏風邪には薬が効かない?市販薬や病院の処方薬で知っておきたいこと

投稿日:2017年5月29日 更新日:

 

 暑い夏は、どうしても疲れが溜まり体力が低下してしまうものです。
 そうなると起きやすいのが夏バテですが、熱が出たりお腹の調子が悪くなってしまうこともあります。

 そんな時には、単なる夏バテではなく、ウイルスの感染による夏風邪の場合もあるので、安易な判断は避けたいところです。

 夏風邪は、一旦かかるとなかなか治らず、長引くことが多いとされています。
 
 しかも、薬を飲んでも効かないとも言われ、治すには結構苦労することも多いものです。

 そこで、今回は、夏風邪には本当に薬が効かないのか、また市販薬や病院で処方される薬などはどうなのかということについて見ていきましょう。

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夏風邪には本当に薬が効かない?

 風邪の原因は、そのほとんどがウイルスによる感染です。
 しかも、そのウイルスの種類は、何と200以上もあると言われているのです。
 
 そのなかでも、夏風邪は、主にエンテロウイルスやアデノウイルス、コクサッキーウイルスによるものが多くなっています。

 これらのウイルスは、冬場に流行するコロナウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスなどとは違って夏場の高温、高湿の状態でも活発に活動するタイプです。

 これらのウイルスに感染すると高熱を発したり、喉の痛みを感じたりすることが多くなります。
 
 
 夏場はただでさえ暑いのに、高熱を発すると更に身体が辛くなってしまいます。

 そんな夏風邪には、薬が効かないとされていますが、実のところどうなのでしょう。

 通常、抗生物質は細菌性の感染症に対して使われるようになります。
 ウイルスは細菌とは違う病原菌のため、抗生物質が効くことはありません。

 では、どのように治療するかというと、いわゆる「対症療法」が基本になります。 
 これはその症状を抑えるように治療を進めていくということで、熱が出たら解熱剤というようにするわけです。

 しかしながら、本来は身体の免疫力を高めてウイルスを退治することが重要です。
 このため、薬はできるだけ飲まずに充分に静養することが最も大事になります。

 それには、しっかりとした睡眠を取ることです。
 また、発熱や汗で水分が失われるので、脱水症状になりやすいです。
 そのため、こまめな水分補給を忘れないようにします。

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 また、夏風邪では食欲が低下することも珍しくありません。
 そんな時には、しっかりとした栄養を摂ることが必要とよく言われますが、決してそんなことはありません。
 というか、食欲ないのに食べられませんよね。(笑)

 むしろ、無理して食事を摂ると、本来はウイルス退治に使われるエネルギーが消化吸収に使われてしまいます。
 そのため、却って治りが遅くなってしまうことにもなりかねません。

 しっかりとした睡眠を取ることを最優先に考えて、無理に食事を摂る必要はありません。
 
 

夏風邪に市販薬はどうなの?

 夏風邪に限らず、冬場にひく風邪でも直ぐに市販薬を飲む人が多いのも事実です。
 しかしながら、ウイルスに効果的な薬というのはありません。

 あるとしても、熱を下げる解熱剤、喉の痛みを抑える薬というように各症状を和らげるようにするものだけです。

 それも、根本原因であるウイルスそのものへは何の働きもしません。
 ただ、見かけの症状を抑えるだけです。

 いわゆる「対症療法」と呼ばれるものです。
 
 
 また、夏風邪では胃腸で増殖することも多く、下痢や腹痛になりやすいです。
 その下痢や腹痛にも抑える市販薬があるのですが、こちらはできるだけ避けた方がいいと言われています。

 特に下痢の場合には、ウイルス等を身体の外に出してしまうことが重要になってくるからです。

 頻繁にトイレに行きたくなるのはかなり辛いものなのですが、それも全ては身体がウイルス等の有害なものを排出しようとしているためです。

 そのため、下手に市販薬を飲んで下痢を抑えてしまうのは、逆効果になってしまう恐れがあるのです。
 
 

病院の処方薬がいいのか?

 このように市販薬を服用するのはできるだけ避けた方がいいのはお分かり頂けたでしょうか。

 それでは、病院で処方される薬についてはどうなのでしょう。

 一般的に、市販薬よりも病院で処方される薬の方が効果が高いとされています。
 それは、その症状を細かく捉えて、ピンポイントで抑える薬が処方されるようになるからです。

 市販薬では、そこまでの個々の症状に合わせているわけではなく、いろいろな症状を幅広く抑えることができるようになっているからです。
 
 
 しかしながら、夏風邪の原因はウイルスによるものがほとんどです。
 そして、そのウイルス自体に効果的な薬というのは実は存在していないのです。

 従って、病院で処方される薬であっても対症療法の域を出ないわけです。
 
 とは言え、病院では何らかの処置を求められるため、最も顕著な症状を抑える薬を処方するようになります。

 風邪は、脱水症状に気をつけてゆっくりと静養することが大事というのは先程お話しした通りです。

 このため、病院へ行くよりも寝ている方が効果的になることも多いのです。

 ただ、あまりにも長い期間高熱が続いたり、喉の痛みや腹痛が激しい場合には一度病院で診てもらうことも必要です。

 単なる夏風邪ではなく、他の病気ということがあるからです。

 症状の軽い状態では、静養に努めて自宅でゆっくりと寝ていましょう。
 どうしても症状が酷くで我慢できないような場合には、病院で診てもらいましょう。

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まとめ

 夏風邪は、そのほとんどがウイルスの感染によるものです。
 そして、そのウイルスには効果的な薬がないのが実情です。

 従って、充分な静養を取って免疫力を高めることが最も大事になってきます。
 さらに、脱水症状に気をつけてこまめな水分補給も忘れないようにします。

 また、免疫力を高めるためには食事は無理に摂る必要はありません。
 それは消化吸収に余計なエネルギーが使われてしまうようになるからです。

 市販薬やたとえ病院で処方される薬であっても、夏風邪のウイルスを効果的に退治することはできません。
 各症状を抑えるだけのいわゆる対症療法になるのが一般的です。

 それでも、症状の酷い場合には一度病院で診てもらうようにします。
 単なる夏風邪でなくて、他の病気ということもあるからです。

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