こんにちは、遼です。
夏のお祭りと言うと、まず思い浮かべるのは七夕祭りではないでしょうか。
織姫と彦星が年に一度の逢瀬を楽しむという言い伝えから始まったとされていますね。
でも、一年にたった一度しか逢えないというのもちょっと寂しいですよね。
私なんぞは、単身赴任時には、最低でも月に一度は帰ってましたから。
ただ、ちょっと嫌な顔をされてたのは気のせいなのでしょうか。。。
尤も最近では、そんなセンチメンタルな恋物語というよりは、夏を楽しむためのイベントと化しているのが実情です。
このような七夕ですが、一体どのような由来があるのか知っていますか。
今回は、七夕がどういったことから始まったかという由来についてみていきましょう。
また、飾りや吹き流しの意味についてもみていきましょう。
七夕祭りの由来は何なの?
七夕は、年に一度、織姫と彦星が天の川を挟んで出逢うという言い伝えで始まったということはアナタもご存知のことでしょう。
この時に、笹の葉に願い事を書いた短冊をくくり付けると、その願いが叶うとも言われています。
そのような七夕には、どのような由来があるのでしょうか。
七夕の云われとしては、三つの説があります。
日本の神事だった「棚機(たなばた)」
昔の日本では、七月七日に禊(みそぎ)の行事を行なっていました。
秋の収穫の無事を祈って、女性達が先祖に供える着物を織り上げるという神事です。
この女性達のことを「棚機女(たなばたつめ)」、織り機のことを「棚機(たなばた)」と呼んでいました。
織姫と彦星の伝説
七夕のよく知られた伝説で、中国に伝わる話からきています。
昔、天帝に織女(しょくじょ)という機織りの得意な娘がいました。
その娘は、牽牛(けんぎゅう)という農耕の仕事をしていた男と一緒になりました。
ところが、それまで仕事熱心だった織女は機織りをしなくなってしまい、怒った天帝によって二人は引き離されてしまったのです。
しかしながら、悲しむ娘を不憫に思った天帝は、年に一度だけ二人が逢えるようにしてあげたのです。
それが、七月七日ということです。
中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)」
中国では、この牽牛と織女を祀っていた乞巧奠(きこうでん)という神事があり、機織りなどの手芸の技術向上を祈っていたと伝えられています。
このような言い伝えが日本にも伝わり、日本古来の風習と融合して今のような七夕の祭りになってきたと考えれています。
大本の発祥は中国であっても、それが日本の文化と出会い、独自の発展を遂げていったものと言えるでしょう。
このような背景を考えながら、七夕祭りを楽しむとまた違った趣きを感じられることでしょう。
年に一度くらいは現実的な世界から離れ、ロマンチックな感傷に浸るのもいいかもしれませんね。
七夕祭りの飾りや吹き流しにはどんな意味があるの?
この七夕祭りですが、色々な飾りがあるのを思い出すことでしょう。
七夕の飾りは、全部で7種類あるのを知っていましたか。
その7種類とは、短冊、吹き流し、投網、折鶴、紙衣、巾着、屑籠です。
それらにはどのような意味があるのかを理解すると、お祭りを楽しむ趣きも変わってくるのではないでしょうか。
一つずつ、見ていきましょう。
短冊(たんざく)
七夕と言えば、この短冊が最もよく知られているでしょう。
その短冊に詩歌などを書いて、書や学問の向上を願っていたとされています。
今では、願い事が叶うようにという意味を込めて書いていますね。
吹き流し(ふきながし)
織姫が使う機織りの糸を表したもので、織姫のように機織りが上手になるようにと願ったとされています。
投網(とあみ)
魚を捕るための網で豊漁を祈ったとされています。
折鶴(おりづる)
家族全員が健康で長生きすることを願ったとされています。
現在でも、病気や怪我で入院している人に千羽鶴を贈るという習わしがありますよね。
紙衣(かみごろも)
紙で作った着物のことで、女の子の裁縫の技術が向上することを祈っています。
神様に捧げる着物ということで、竹の先端に飾るものとされています。
巾着(きんちゃく)
昔の財布のことで、節約と貯蓄を心がけ富を願う意味があります。
屑籠(くずかご)
飾りの屑を入れて整理・整頓を心がけ、物を大事にする心を養うという意味があります。
このような願いを込めて、七夕飾りを作り笹に飾り付けるようにするのです。
ただ単に飾り付けているのではなく、それぞれに意味があるというのは昔の人も賢かったのですね。
先人の遺産とも言うべき文化を受け継いでいくことも大事なんですね。
何も考えず、単に飲み歩いているのは、私くらいなものでしょうか。。。
まとめ
七夕祭りは夏の楽しいお祭りですが、その由来や飾りの意味などを知るとまた一種違った趣きで楽しめるようになります。
七夕の云われとしては、三つの説があります
その3つの説とは、
・日本の神事だった「棚機(たなばた)」
・織姫と彦星の伝説
・中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)」
中国から伝わってきた伝説と日本古来の文化や風習とが融合して、現在のような形に発展していったものなんですね。
さらに、その飾りにもそれぞれの意味があります。
七夕の飾りには、短冊、吹き流し、投網、折鶴、紙衣、巾着、屑籠の7種類があります。
その意味するところを知ると、現代生活にも充分に通用するものとわかることでしょう。
しっかりと理解して、先人の遺産とも言うべき文化を受け継いでいくようにしたいですね。