日本の夏のお祭りというと、「七夕祭り」が思い浮かぶことでしょう。
七夕祭りと言えば、何と言っても仙台が一番有名ですよね。
その次にくるのが平塚でしょう。
この二つの七夕祭りが日本のトップ2であることに異論を挟む人はまずいないと思います。
そこで、問題になるのは3番目なんです。
日本人は、どうしても「三大なんとか」というのが好きな民族ですから、トップ3を決めたくなるんですね。
と言っても、オリンピックでも金・銀・銅の3つですから、これは世界的な習慣なのでしょうか。
この他にも「四天皇」という表現もありますから、なんとも微妙なところです。
今回は、三大七夕祭りについて見てみましょう。
日本の三大七夕祭!仙台・平塚の次はどこなんだ?
仙台七夕まつり
日本の三大七夕祭りのトップに君臨するのが、「仙台七夕まつり」です。
これはもう、「七夕祭り = 仙台」とも言うべき公式が出来上がっているかのようにも思えてしまいます。
そうは言っても、地元の七夕祭りを愛する人にとっては、「オラが一番」かもしれませんが。。。
仙台七夕まつりは、その昔の伊達政宗公の時代からの伝統行事で、昭和2年(1927年)に現在の形になって続いています。
毎年8月6・7・8日に開催され、約200万人もの人出で賑わう程大きなイベントになっています。
他の多くの七夕祭りは7月に開催されるのですが、仙台はこの時期です。
これは、元々は七夕が旧暦の伝統行事だったことから、1ヶ月遅れになっているのです。
会場はJR仙台駅西口の商店街で、約2Km近くに渡って七夕飾りが続いています。
おまつり広場まで、ビール片手にいろいろと楽しめますね。
もう片方の手には、おつまみをお忘れなく。(笑)
東北地方では、この他に三大祭りと言われる「青森ねぶた祭」、「秋田竿燈まつり」もほぼ同じ時期に開催されるため、夏休みの観光には丁度いい感じですね。
因みに、「山形花笠まつり」を加えた四つを「東北四大祭り」とも呼ばれています。
とは言え、四つ全部を一度に回るのは結構大変なので、何回かに分けた方がいいでしょう。
私だったら、毎年のお楽しみといった感じで遊びたいですね。
公式ホームページはこちら。
仙台七夕まつり
青森ねぶた祭
秋田竿燈まつり
山形花笠まつり
湘南ひらつか七夕まつり
仙台の次に有名なのが、「湘南ひらつか七夕まつり」です。
神奈川県平塚市で開催される七夕祭りです。
有名といっても、俗に言われる「仙台・水戸・名古屋」のことではありませんよ。(笑)
ここは、七夕祭りのお話ですから。。。
湘南ひらつか七夕まつりは、昭和26年(1951年)に仙台の七夕まつりに倣って始まりました。
毎年7月の第1金・土・日に開催され、約170万人の人出で賑わっています。
過去、5日間の開催だった時期には、なんと300万人を超えることもありました。
単純計算で1日当たり60万人となり、仙台に追いつく勢いですね。
その後、4日間開催を経て、現在では3日間開催になっています。
会場はJR平塚駅北口商店街が中心となっているので、アクセスが実にいいですね。
こんな人出では、電車で行くのが一番ですから。
それでも、通勤電車並みの混雑でしょうが。。。
公式ホームページはこちら。
湘南ひらつか七夕まつり
3番目は、安城なのか一宮なのか、どっちなんだ?
いよいよ3番目なのですが、いくつかの説があって、その中でも多いのが次の二つです。
一宮市の「一宮七夕まつり」
いずれも愛知県にあります。
安城七夕まつり
昭和27年(1952年)に市政ができて安城市がスタートしています。
その中で、夏祭りをより盛り上げようと2年後の昭和29年(1954年)に仙台の七夕まつりに倣ったのが、安城七夕まつりの始まりです。
このあたりは平塚と同じで、仙台がいい見本になったってことですね。
歴史を経て1978年には、仙台・平塚に並んで「日本三大七夕まつり」と称されるとアピールしています。
ただ、近年は、「願いごと日本一の七夕まつり」へ進化させようという姿勢が見えています。
七夕の飾りである短冊の願いごとなどを全面に押し出していますね。
同じ愛知県の一宮市と競い合ってもどうなのか、ということなのでしょうか。
安城七夕まつりは、毎年8月の第1金・土・日に開催され、約100万人の人出で賑わっています。
会場は、JR安城駅南口商店街が中心となっているので、アクセスが実にいいですね。
駅を降りたら、目の前に七夕ステージがあるので、迷うことはまずありません。
因みに、新幹線の停まる「三河安城駅」とは約2km程離れていますので、ご注意下さいね。
名鉄の場合には、名古屋本線の「新安城駅」ではなく、西尾線の「名鉄南安城駅」が最寄り駅になります。
安城は、新幹線とJR在来線、名鉄が離れているのがちょっとネックですね。
公式ホームページはこちら。
安城七夕まつり
一宮七夕まつり
安城と同じ愛知県に位置するのが一宮です。
一宮は西側の尾張地域で、安城は東側の三河地域です。
いわば、織田信長と徳川家康と言った感じでしょうか。
昭和31年(1956年)に始まった祭りで、一宮の地場産業である繊維を意識して「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」とも称しています。
七夕にゆかりの深い織姫にピッタリのお祭りを感じさせてくれますね。
歴史的にも「仙台や平塚の七夕祭りと並んで日本の三大七夕祭りの一つとして称賛される」とアピールしています。
一宮七夕まつりは、毎年7月の最終木・金・土・日の4日間に渡って開催され、約130万人の人出で賑わっています。
会場は、JR尾張一宮駅、名鉄一宮駅東口の商店街が中心となっているので、アクセスが実にいいですね。
ここも、駅を降りたら、目の前に七夕ステージがあるので、迷うことはまずありません。
一宮は、安城と違ってJRと名鉄が隣合っているのでとても便利です。
名古屋からは、安くて早いJRがいいですね。
と言っても、私はJRの回し者ではありません。(笑)
名鉄の場合には、特急に乗るのがお勧めです。
特急でも、指定席に乗らなければ特急料金は必要ありません。
中部国際空港行きの「ミュースカイ」は、全席指定席なのでご注意を。
尚、名鉄で各駅停車に乗ると悲惨なことになりますよ。
公式ホームページはこちら。
一宮七夕まつり
ということで、安城と一宮、どちらも甲乙付け難いところです。
スタートしたのは、安城が2年早いので先輩ということになりますが。
7月最終週と8月第1週ということで、開催時期がちょうど1週間違うので、両方行ってみて比べるのもいいかもしれませんね。
まとめ
日本の三大七夕祭りは、仙台と平塚と、もう一つです。
仙台と平塚については、異論の余地はないのですが、3番目はいくつかの説があってハッキリしていません。
その中でも3番目には、「安城七夕まつり」と「一宮七夕まつり」が有力です。
どちらも愛知県に位置しており、いいライバルといった感じなのでしょうか。
七夕祭りが始まった時期は安城が2年早いものの、人出ではほぼ同等の賑わいを見せています。
開催時期が1週ずれているので、両方を見比べてご自分で判断してみるのも楽しいかもしれません。