こんにちは、遼です。
まだまだ、寝不足の日々が続きます。(笑)
いやはや、危なかったですね。
冷や冷やものでした。
なんとかグループリーグ2位に滑り込んだといった感じです。
初戦のコロンビア戦に勝って、その勢いでセネガル戦も引き分けに持ち込み、最終戦はしっかり勝って決勝トーナメントへ行くというシナリオを描いていた人も多いことでしょう。
日本の2大会ぶりのグループリーグ突破の軌跡を見てみましょう。
グループリーグHは、日本、コロンビア、ポーランド、セネガルの4ヶ国。
下馬評では、このグループは本命ポーランドとコロンビア、対抗セネガルと見られていて、残念ながら日本は最下位候補No1です。
初戦 日本vsコロンビア(2-1)
コロンビアは前回のブラジル大会で1-4と完敗した相手です。
今回は、そのリベンジをしたいところ。
しかし、前回得点王のハメス・ロドリゲスやエースのファルカオなどを擁する強豪チームです。
そう簡単には、勝てない相手です。
しかしながら、開始早々の日本の攻撃が実を結びました。
大迫のシュートを弾いたところを香川がシュート。
それを相手ディフェンダーがペナルティーエリア内でハンドで阻止。
眼の前で見ていた審判、迷うことなくレッドカードを提示し退場に。
この反則で得たPKを香川が落ち着いて決めて、いきなりの先制です。
この退場でコロンビアのプランが大きく狂ったのはその後の展開を見れば明らかです。
効果的な攻撃がほとんど見られず、日本のペースが続きます。
しかしながら、僅かなチャンスでゴールを奪われて同点になってしまいます。
これには、日本のちょっとしたミスが影響してました。
一つは相手への不要なファール、もう一つがキーパーのゴロのフリーキックをキャッチングしようとした判断。
片手でパンチングしていれば防げた可能性が大きいですね。
それでも、この日の日本はひるむことなく攻撃を続けていきます。
一人少ないコロンビアなので、攻撃もあまり怖くありません。
唯一、ハメス・ロドリゲスが投入されてシュートを放った時ぐらいでしょう。
その後は、体調不良が祟っているのか本来のリズムではなかったことが日本に味方します。
後半も残り時間が少なくなった時に、交代で投入された本田のコーナーから大迫が頭でうまく合わせて、勝ち越しゴール。
ハンパない大迫が決めてくれました。(笑)
これが決勝点となり、見事の前回のリベンジを果たしました。
日本にとっては、幸先のいい出だしです。
初戦に勝利した国は80%以上の確率で決勝トーナメント進出をするというデータがありますから。
コロンビアは思わぬ敗戦で大きなショックを受けていたことでしょう。
心配なのが、試合開始早々に不用意なハンドで一発退場、PKで先制を許してしまったC・サンチェスです。
こんなミスをすると命の危険にさらされるのがコロンビアの恐ろしいところです。
1994年アメリカ大会でオウンゴールを献上してしまったエスコバルは帰国後に射殺されてます。
賭けで大損したマフィアの怒りをかったのが原因かと。
実際、C・サンチェスにも脅迫状が届いたり、SNS上で殺害予告されたりしたそうです。
まさに命がけですね。
日本とは大違いです。
1998年のフランス大会で無得点に終わった城は帰国した成田空港で水をかけられたそうですが、かわいいもんです。
まあ、コロンビアもなんだかんだ言っても1位でグルーリーグを突破したので、ひとまずは大丈夫でしょうが。
第2戦 日本vsセネガル(2-2)
初戦のコロンビア戦に勝った日本としては、この試合も勝ってすんなりと決勝トーナメント進出を決めたいところ。
しかし、セネガルもポーランドに勝って調子を上げています。
エースのマネはプレミアリーグの強豪リバプールで活躍している選手で、油断できない相手です。
アフリカの選手は身体能力が抜群で、足が長いこともあって予想外のプレーをしてくるのです。
そんななか、日本は先制を許してしまいます。
それも、川島のちょっとした判断ミスで、至近距離からのシュートをパンチングしたら眼の前にいたマネの足にあたってゴールへ。
それでも、この日の日本は違いました。
柴崎からのロングフィードを長友、乾とつないで、最後は乾得意のシュートです。
これはリーガ・エスパニョーラでも同じように決めているいわば鉄板シュート。
見事なゴールです。
ただ、それでもセネガルは怯みません。
マネの絶妙な切込みからのパスを豪快に決められ、またもリードを許す展開に。
日本は満を持して本田を投入し、これが効を奏します。
W杯3大会連続ゴールで同点に追いつくのです。
その後、何度か惜しい場面も現れますが、結局は引き分けに。
勝ち点1ずつを分け合い、両国とも勝ち点、得失点、総得点で並びます。
最終戦 日本vsポーランド(0-1)
日本は、他の国の結果に関係なく引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まります。
ただ、負けた場合には、結構ややこしくなってきます。
一方、ポーランドは既に2敗しており、グループリーグ敗退が決まっています。
しかしながら、FIFAランク8位の強豪としてのプライドもあり、3連敗ではとても国に帰れないでしょう。
プレッシャーのなくなった分、本来の力を発揮してきそうです。
エースのレヴァンドフスキーはドイツのFCバイエルンでもエースに君臨しており、ブンデスリーガ得点王に3回もなっています。
日本は先発メンバーを大幅に入れ替えてきました。
大迫、乾、香川、原口、長谷部、昌子を外します。
岡崎、武藤のツートップ、宇佐美、酒井高、山口、酒井宏、槙野を先発起用。
決勝トーナメントを見据えた起用法なのでしょうか。
ここで負けたら、その先も危うくなるのですが。。。
そんな不安もよそに、今回は川島が頑張ります。
危うくゴールとなりそうなシュートも片手で弾いて事なきを得ます。
それでも、後半14分とうとう先制されてしまいます。
フリーキックから一瞬マークが外れた相手にシュートを決められる展開に。
こなったら、日本も攻めるしかありません。
乾を投入し流れを変えようと。
大迫は後半開始早々に岡崎に変わって入っています。
しかしながら、ゴールが遠いです。
そろそろ、他会場の展開が気になる時間になってきました。
どうもコロンビアが先制したようです。
日本、セネガルがこのまま負けると勝ち点、得失点差、総得点で全く並びます。
そうなると、今大会から「フェアプレーポイント(FPP)」で決めるようになっています。
警告や退場のポイントで順位を決めるのです。
この時点で、日本は警告4、セネガルが警告6と日本が優位に立っています。
ベンチにもこの情報が入ったようで、長谷部が投入され、その指示を伝えたようです。
日本はセネガルの負けを見込んで、これ以上の攻撃をやめてしまったのです。
観客からは大きなブーイングが起こってます。
負けていながら、得点しようとするのを放棄してしまったのですから、当然です。
結果的には、セネガルも負けて日本のグループリーグ突破が決まったのですが、セネガルが1点取ったら敗退というリスクがあったはずです。
賛否両論あるでしょうが、ちょっと寂しい姿勢に感じてしまったのは遼だけでしょうか。
あまり、フェアとは言えない試合スタイルを取った日本がフェアプレーポイントに救われた格好になったわけですから。。。
フェアプレーポイント(FPP)とは?
今大会から初めて採用されたグループリーグの順位を決める方式です。
今大会のグループリーグでの順位決定はこうなってます。
1.勝ち点
2.得失点差
3.総得点
4.フェアプレーポイント(FPP)
5.抽選
抽選なんてのもあったんですね。(笑)
このフェアプレーポイントの仕組みはこうです。
2.警告2回によるレッドカード(退場)が「-3」
3.一発退場が「-4」
4.警告を受けた上で一発退場が「-5」
まあ、ともあれ、日本が決勝トーナメント進出したのは喜ばしいことです。
アジア勢で唯一ですから、頑張ってもらいたいものです。
ところがです。
次の相手は、ベルギー。
優勝候補にも上げられている強豪です。
アザール、デ・ブライネ、ルカクといったビッグネームが待ち構えてます。
欧州予選では10試合で43得点というハンパない攻撃力。
グループGを全勝で勝ち上がってきてます。
グループ2位になった方がその後の勝ち上がりが比較的楽だということも分かっての1位通過です。
並々ならぬ自信があるのでしょう。
気をつけないと、ボコボコにされる恐れがありますね。