こんにちは、遼です。
連日のように熱戦が繰り広げられてますね。
いよいよ、前々回チャンピオン、無敵艦隊スペインの登場です。
スペインは、2008年EURO、2010年W杯、2012年EUROと主要大会3連覇という偉業を達成しています。
(*)EUROとは、4年に1度ヨーロッパNo1を決める大会です。
この強さから、スペインは昔の無敵艦隊になぞらえられているのです。
しかしながら、前回の2014年ブラジル大会では、まさかのグループリーグ敗退で終わってます。
今回は、そのリベンジを果たして再び栄冠に輝きたいところです。
遼の夢もブラジルvsスペインの決勝を観ることですから。。。
グループリーグの戦い
スペインはグループBを1位で突破しています。
その軌跡を振り返ってみましょう。
スペインvsポルトガル(3-3)
注目は、初戦のポルトガル戦。
クリスチャーノ・ロナウド擁するポルトガルといきなりの激突です。
去年の抽選会でこのカードが実現した時には、会場全体がどよめいていました。
試合は、クリロナのPKで先制を許すも、ジエゴ・コスタのゴールで追いつきます。
更にクリロナに追加点を奪われるも、またジエゴ・コスタが決めて同点という展開に。
ついには、スペインが逆転に成功します。
ところが、もう少しで勝ち点3を取れそうなところ、終了間際にクリロナのFKで引き分けに。
クリロナは初戦でいきなりのハットトリック達成です。
スペインvsイラン(1-0)
第二戦は、イランになんとか勝ちます。
スペインvsモロッコ(1-1)
最終戦は、モロッコです。
モロッコの監督は、イケメンと話題になっている元フランス代表を率いたフランス人のルメール。
試合は、モロッコに先制を許す苦しい展開に。
なんとか引き分けに持ち込み、ポルトガルもイランと引き分けたため、ギリギリ1位となった程度です。
かつての無敵艦隊と言われた勢いが全く影を潜めてしまいました。
この先の展開が心配になります。
いよいよ決勝トーナメント
決勝トーナメント1回戦の相手は、地元ロシアです。
ロシアは大会前はあまり評価は高くなかったものの、グループリーグ初戦でサウジアラビアに5-0の大勝で勢いに乗ります。
続く第2戦でもエジプトに快勝し、早々にグループリーグ突破を決めています。
最終戦でウルグアイに完敗するも、国民の期待は大きく高まってきています。
そんなロシア相手ですが、戦前の予想ではスペイン有利の声が大きくなっています。
ただ、これからは負けたら終わりの一発勝負、何があるかわかりません。
前半12分、FKのボールを相手選手との交錯からロシアのオウンゴールでスペインが先制。
いい時間帯のゴールでスペインが流れを呼び寄せたかに思えました。
しかしながら、41分、ピケの不用意なハンドでPKを献上し同点に。
どうも最近のピケは余計なファウルが多いですね。
ポルトガル戦でも終了間際にクリロナを倒してFK献上、それで同点に追いつかれてますから。
いやな展開になってきました。
後半になってもスペインのゴールが遠いです。
巧みなパス回しは続くもののなかなかフィニッシュに結びつきません。
90分を終えて1-1のタイ、大会初めての延長線に突入。
しかしながら、それでも決着が付かず、PK戦に。
ロシアとしては、よしとする展開だったかもしれませんが、スペインは避けたかったことでしょう。
ロシアは全員が成功させますが、スペインは2人失敗。
ここで、スペインの挑戦は終わってしまいます。
無敵艦隊はもはや無敵ではないことに。
スペインはかつての強さの象徴でもあるパスサッカー「チキタカ」では勝てなくなってしまいました。
この日のパスは120分で1137本、その成功率は91%。
ロシアの284本、72%を大きく上回っており、数字の上でも試合を支配していました。
しかし、それが得点に結びつかず、最後はPK戦で敗退という結果に。
原因としては、いろいろなことが挙げられるでしょう。
2014年W杯ブラジル大会でグループリーグ敗退後は、2016年EUROで決勝トーナメント1回戦敗退と、既に弱体化が表面化してます。
それでも、W杯ヨーロッパ予選でもパスサッカーの姿勢を変えずに貫いてます。
頑なにパス回しに拘っているのです
衝撃的だったのが、大会開幕前日の監督交代です。
前監督ロペテギが解任され、後任にフェルナンド・イエーロが就任してます。
ロペテギは5月に代表監督の契約を2020年まで延長してます。
ところが、来シーズからレアル・マドリーの監督になることが発表され、スペインサッカー連盟会長の逆鱗に触れたそうです。
日本も今回は、直前にハリルホジッチ監督が解任されてますが、それにしても開幕前日というのは急過ぎますよね。
確かに、パスサッカーは見ていて美しい感じはします。
狭いところを縫うようにパスをつないでいくのは芸術的とも言えるかもしれません。
ゴールに結びついた時には、感動さえ覚えるものです。
でも、それでゴールを奪えなかったら、少しは考えるべきでしょうね。
スペインが美しいパス回しに強さ・速さを融合したサッカーで再び世界を魅了してくれる日を願っています。