いよいよ梅雨のシーズンがやってきました。
この季節に悩ましいのに洗濯物の臭いがありますね。
しっかりと洗っているのに、なぜか臭う。
タオルで顔を拭こうとした時に、ムッとする嫌~な臭い、経験ありませんか。
一体、あの臭いの原因は何なのでしょう。
そしてその対策はどうしたらいいのでしょう。
梅雨の洗濯物はなぜ臭いのか?
梅雨の時期の洗濯物でよく経験する嫌~な臭いの正体は雑菌です。
その名は「モラクセラ菌」と言うのですが、 ほとんど聞いたことのない名前だと思います。
この菌は、私達の口や鼻などに普通に棲息している常在菌です。
梅雨の時期には、洗濯物を屋外で干せないため、室内干しにすることが多いですよね。
そうなるとどうしても乾燥に時間がかかって、その間にこの菌が繁殖してしまうのです。
あの嫌な臭いは、このモラクセラ菌が増殖している時に発生する臭いだということが、洗剤メーカーの研究で分かってきました。
しかも、長い間衣類等を使っていると、その菌が衣類にこびりついてしまい、洗濯しても落とせなくなってしまいます。
そのため、しっかり洗濯したのにまだ臭う、ということに。。。。
これは、たとえ天日干ししてもあまり変わりません。
そのまま使い続けると、菌が増える一方で、臭いが消えないということになってしまうわけです。
梅雨の洗濯物の臭いを取る簡単な方法とは?
では、この嫌~な臭いを取るにはどうしたらいいのでしょう。
このモラクセラ菌には、熱に弱いという特徴があります。
このため、以下のような方法で臭いを取ることができます。
1.お湯に浸ける
このモクラセラ菌は、60℃以上の温度で死滅することが分かってきました。
このため、洗濯する前に60℃のお湯に10分程度浸け置きをしてから洗濯するといいです。
ただ、衣類によってはあまり高温のお湯に浸けると傷んでしまう恐れがあるので注意しましょう。
また、洗濯機に60℃以上のお湯を入れて洗濯するのはやめましょう。
国内で販売されている洗濯機では、高温に耐えられないことが多く、故障等の原因になるので気をつけて下さい。
2.アイロンをかける
洗濯した直後の乾いていない状態でアイロンかけをします。
それによって、モラクセラ菌を殺菌することができます。
3.コインランドリーの乾燥機を利用する
コインランドリーの乾燥機は、70~80℃程度の高温で乾燥することができます。
そのため、モラクセラ菌を殺菌することができるのです。
家庭用の衣類乾燥機では、そこまでの高温にはならないのでモラクセラ菌を殺菌するのは難しいです。
4.漂白剤で殺菌する
この他には、漂白剤を利用して殺菌するという方法があります。
漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。
モラクセラ菌を殺菌するには、酸素系漂白剤を使用します。
約40℃のお湯に酸素系漂白剤を溶かして、洗濯物を20分程度浸け置きしてから洗濯するようにします。
尚、ウールや絹には粉末タイプが使えないので、液体の酸素系漂白剤を使いましょう。
殺菌しても使い続けることで再びモラクセラ菌が衣類の中で増殖してしまうようになります。
臭いが気になったら、同じように殺菌するようにしましょう。
まとめ
梅雨の洗濯物は、乾きにくいので雑菌が繁殖しやすいです。
それによって嫌な臭いに悩まされることが多くなります。
この雑菌(モラクセラ菌)を退治することで、あの嫌な臭いを防ぐことができるようになります。
そのためには、以下のような方法で雑菌を退治するといいでしょう。
・洗濯直後にアイロンをかける
・コインランドリーの乾燥機を利用する
・酸素系漂白剤で殺菌する
臭いのしない気持ち良い衣類で快適に過ごして下さいね。