今年もそろそろ台風がやってくる季節になってきました。
そんな台風が近づいてくると、頭痛を感じたり吐き気を催したりしないでしょうか。
よく年配の人が「頭が痛くなってきたから、雨が降りそうだ。。。」などと鋭い独り言を呟いたりします。
えっ、うちのばあちゃんいつから預言者になったんだ?なんて感じですね。
今回は、台風が来ると頭痛や吐き気がする原因と対処について紹介していきます。
台風で頭痛や吐き気がする原因は?
台風は、熱帯低気圧の発達したもので、中心の気圧が周りより低くなってしまいます。
その気圧の差によって空気の流れが生まれ、風が吹くようになるのです。
この台風による低気圧は、地上の空気にも影響を及ぼし、空気そのものが薄くなってしまうことにもなります。
その影響は人体にも現れそれがまざざまな体調不良を引き起こすようになってきます。
その影響の原因は、大きく3つに分けられます。
1.低気圧
2.酸素不足
3.湿度
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
1.低気圧
通常、人の身体には、1気圧の圧力がかかっています。
台風の時には、気圧が低下するため、人体にかかる圧力も下がってきます。
そのことが血液の流れやリンパの流れを阻害するようになり、体調不良を引き起こしやすくなってくるのです。
逆に天気の良い場合には、高気圧で覆われているため、人体にかかる圧力も上がってきます。
そのため、血液やリンパの流れがスムーズになり、体調も良くなってきます。
2.酸素不足
低気圧になると、地上の空気も薄くなります。
空気は主に窒素と酸素が4:1の割合で含まれていますが、その絶対量が少なくなってきます。
いわゆる空気が薄くなってしまう状態です。
空気が薄くなると、当然ながらその中に含まれている酸素の量も少なくなって、いわゆる酸欠状態が引き起こされるようになるのです。
この酸欠状態が、頭痛や吐き気などの体調不良を引き起こすようになります。
これは、高い山に登った時になる高山病と同じメカニズムと考えていいものです。
3.湿度
台風が来ると雨が降りやすくなります。
そのため、湿度も高くなってきます。
その湿度による影響で汗をかきにくくなり、身体の中に水分が過剰になって体調不良が起きやすくなってきます。
・頭が重く感じたり、痛くなったりする
・身体に倦怠感を感じるようになる
・めまいや耳鳴りを感じるようになる
これらは、台風などによる低気圧が大きな原因となっていることから「気象病」とも呼ばれています。
また、自律神経の乱れもこの気象病の原因の一つと言われています。
台風による頭痛や吐き気にはどう対処する?
台風によって頭痛や吐き気を始め、様々な体調不良が起こることがあるというのはお分かりいただけたことでしょう。
では、このような体調不良にはどのように対処したらいのでしょうか。
原因が台風による低気圧ですので、台風が過ぎるのをじっと待つしかないのでしょうか。
確かにそれも一つの方法には違いありません。
でも、それを我慢するというのもちょっと大変になってきますよね。
気圧に関しては、なかなか有効な対処は難しいかもしれません。
そのため、他の二つの原因に対して対処していきましょう。
1.深呼吸をする
一種の酸欠状態になっているのですから、その酸素を補ってあげればいいわけです。
そのためには、深呼吸をして体内に新鮮な空気を多く入れてあげるようにします。
肺の空気を一旦全部出してしまうように息を大きく吐いきます。
それから、ゆっくりと大きく吸い込みます。
これを数回繰り返すようにしましょう。
尚、車の通りの激しい場所は避けて、できるだけキレイな空気のある環境でやってみましょう。
大きな公園や川、海の近くなどもいいですね。
2.お風呂に入って汗をかく
夏場はシャワーで済ませてしまうことが多く、湯船に浸かることが少ないかもしれません。
でも、台風による体調不良では体内に余分な水分が溜まっていることが多く、湯船に浸かって汗をかいてあげるのが効果的です。
ゆっくりとお風呂に入ってリラックスすることで、自律神経の乱れも治まるようになってきます。
また、日頃のストレス解消にも役立ってきますので、せめて週末くらいはのんびりと湯船に浸かってみましょう。
まとめ
台風が来ると、頭痛や吐き気が起こるのは、いわゆる気象病と呼ばれている状態です。
それは、低気圧、酸素不足、湿度が大きな原因とされています。
また、自律神経が乱れることもその原因の一つとも言われています。
このような頭痛や吐き気などの気象病には、深呼吸や入浴などで対処するのがお勧めです。
深呼吸で新鮮な酸素を取り入れて、入浴で汗をかき、自律神経の乱れを治すようにしましょう。