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うなぎの国産と中国産の違いとは?国産の値段が高いのはなぜ?見分け方は?

投稿日:2017年5月9日 更新日:

 こんにちは、遼です。

 ここ数年は、土用の丑の日が近づくと、今年こそ鰻屋さんに行ってうな重を食べるぞ~、と思うのが恒例になっています。
 でも、なかなか実現しないんですね~、これが。。。(笑)

 まあいいかと、スーパーのうなぎで我慢したり、某牛丼チェーン店に行ったりしていることが多いです。
 最近はそれでも結構美味しいのに巡り合うこともあって、割りと行けるね~、と満足していたりします。

 ただ、スーパーで買うときに産地を見ると、「国産」・「中国産」などとあると迷ってしまうこともありますよね。
 見た目はほとんど変わらないのに、値段が結構違うので考えてしまいます。

 今回は、うなぎの国産と中国産との違いなどについて見ていきましょう。

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うなぎの国産と中国産の違いとは?

 うなぎは、全部で18種類いると言われ、そのうち通常に食用にしているのは2種類だけです。

 それが、「ニホンウナギ(学名アンギラ・ジャポニカ)」「ヨーロッパウナギ(学名アンギラ・アンギラ)」です。

 ニホンウナギは昔から日本で食用にされていたうなぎで、脂が少なめなのが特徴です。
 日本だけでなく台湾や中国、韓国にもいます。

 一方、ヨーロッパウナギはヨーロッパのフランスより北の国で食用にされていました。
 比較的、脂が多いのが特徴とされ、ニホンウナギに比べて太めで短い体型をしています。
 ただ、最近ではその違いもほとんどわからなくなってきています。
 
 
 これから考えると、国産も中国産も同じニホンウナギになりそうですが、それは天然うなぎの場合になります。
 現在はほとんどが養殖で、国産ではニホンウナギを使うのが一般的です。

 一方、中国産では、ヨーロッパウナギを使うのが一般的で、加工うなぎ(冷凍蒲焼き)はほとんどがこれにあたります。

 元になる稚魚(しらすうなぎ)の値段が安いため、中国で養殖して成魚にして加工しているのです。
 
 ヨーロッパウナギはニホンウナギに比べて清流を好むので、養殖には豊富な水が必要となってきます。
 
 ニホンウナギは、濁った水の中の方が養殖に向いているため、それによって泥臭さが気になることも多いといわれています。

 その泥臭さを抜くために、卸業者では入荷したうなぎを流水に晒すということを行っています。
 天然モノでも釣ってしばらくは水の中で泳がせ、臭みを抜くようにしているはずです。
 
 
 また、法的には産地の定義は、「稚魚(しらすうなぎ)から出荷できる大きさになるまでの期間が最も長いところ」とされています。

 わかりやすく言えば、どこで養殖したかということになります。

国別表示 : 国産、中国産
産地表示 : 鹿児島産、宮崎産、三河産、浜名湖産など
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国産の値段が高いのはなぜ?

 スーパーでうなぎを買おうとした時に、産地と共に気になるのが値段ですよね。
 たいていは、国産の方が中国産などに比べて高くなるはずです。

 それは、うなぎの種類が違うことに大きく影響されています。

 国産のうなぎは、ニホンウナギです。
 その稚魚(しらすうなぎ)を捕獲して養殖するのですが、その稚魚の捕獲量が昔に比べて激減しているのです。

 そのため、価格が高騰してしまい、それから養殖された国産うなぎも値段が高くなってしまうということになります。
  
 一方、中国産のうなぎは、ヨーロッパうなぎです。
 その稚魚(しらすうなぎ)の値段が比較的安価なのです。
 さらに、中国の養殖にかかるコストも低く抑えることができ、トータルで値段の安いうなぎとなるのです。
 
 
 肝心な味の方ですが、一般的には次のように感じることが多いとされています。

国産:比較的身が硬めであっさりとした食感。
   時に臭みを感じることもある。

中国産:身が厚めでふっくらとした食感。
    脂が乗っていることが多いが、くどく感じることもある。

 これだけだと、中国産の方が安いし、美味しそうでいいと思えるかもしれません。

 しかし、同じ種類のうなぎでもその養殖環境(餌や水質など)によって大きく違って来るのが実情です。
 
 
 「三河一色産のうなぎはとても旨かった。もうほかのうなぎは食べられないよ。」
と思って、もう一度三河一色産のうなぎを食べても同じ味に巡り合うかどうかわからないのです。

 正に生ものということですね。
 食べてみないと、正確なところはわからないということになりそうです。

 まあ、焼き加減やタレの良し悪しでも大きく変わってくるでしょうし。。。
 
 

うなぎが国産かどうかの見分け方は?

 このような状況にはあるのですが、それでも国産を選びたいという人は多いです。
 
 ご存知、中国はコピー天国です。
 いろいろな商品のコピー(偽物)が出回っている国ですよね。

 農産物などでは、農薬や化学肥料などをふんだんに使っているという話もよく聞きます。
 一時、毒入り餃子で大騒ぎしていたこともありますよね。

 うなぎの餌にも抗生物質などを混ぜたり、水質も良くない環境で養殖しているという話を聞くこともあるでしょう。
 このようなことから、中国はちょっと信用できないと思ってしまうこともあります。
 
 
 では、中国産のうなぎと国産のうなぎを見分けるにはどうしたらいいのでしょうか。
 きちんと産地の表示があればそれで判断できますが、もしなかったりした場合には困りますよね。

 スーパーで売られているうなぎの簡単な見分け方は、以下のようなものです。

国産 :身の幅がやや細めで長い、肉や皮が薄め
中国産:身の幅がやや広めで短い、肉や皮が厚め

 単独で見たのではわかりにくいかもしれませんので、二つを比較してみるのがいいですね。

 比較する時には、目で見るだけにして、決して触ったり、指で押したりしてはいけませんよ。
 きちんと、マナーを守りましょうね。

 
 

まとめ

 食用のうなぎには、ニホンウナギとヨーロッパウナギの2種類があります。
 国産がニホンウナギで、中国産がヨーロッパウナギと思ってもらえばいいでしょう。

 それぞれの稚魚(しらすうなぎ)を養殖して大きくなってから出荷するのですが、その期間が最も長いところが産地となります。

 国別では、主に国産と中国産があります。
 国産でも、その養殖地によって、鹿児島産・宮崎産・三河産・浜名湖産などに分かれます。

 国産のうなぎと中国産のうなぎとでは、その値段が大きく違うことが多いのですが、それはうなぎの種類の違いによるところが大きいです。

 ニホンウナギの稚魚は捕獲量が激減しているため、どうしても価格が急騰してしまいます。
 一方、ヨーロッパウナギの稚魚は価格が低いことと、中国では低コストで養殖が可能なため、比較的値段も低くすることができるのです。

 国産のうなぎと中国産のうなぎを見分けるには、その産地表示を見ればいいのですが、それもわからないことがあるかもしれません。

 その場合には、見た目で判断するといいでしょう。

 一般的に、国産の方が身が細長く、肉や皮が薄めです。
 一方、中国産の方は身が幅広で短く、肉や皮が厚めです。

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