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ノートパソコンのファンがうるさいので分解掃除してみた

投稿日:

ノートパソコンのファンの音がうるさくて困っていませんか。

・動画再生などの負荷をかけるとすぐにファンの音が大きくなる
・排気口から高温の風が出始めるようになる
・音が大きくて操作にも支障がきそうな感じ

私の愛用のノートパソコンも結構ファンの音がうるさかったです。
うるさいながらもしばらくは使用していたのですが、先日スカイプ通話をしていると相手から「なんか音が出ててうるさいね」、と言われて改めてうるささを認識したくらいです。

CPU温度を測定するソフトで測ると80℃を超えることもあったので、内部のファンに埃等が詰まっていて、CPUの冷却がうまくできていないのだろうと考えてました。

ファンの排気口の外側から掃除等はしてみたもののほとんど改善しないので、内部の掃除が必要なんだろうなと認識していました。

デスクトップPCでは、メモリー増設や基盤交換等の経験があってそんなに抵抗はないです。
ただ、ノートPCでは、内部の部品交換等の経験がないため、ためらってました。
業者に依頼すればいいのでしょうが、やはり費用が比較的高額になる恐れがあります。

そこで、自分でやってみることにしました。
結果的には、思った以上に簡単に回復できて大正解です。

今回は、その時のお話をしますので是非参考にしてみて下さいね。

ノートPCの機種は、VAIO VPCEB28FJLです。
約7年程使用しており、もはやメーカー修理も終了しています。
そろそろ買い替えてもいい時期なんですが、Windows7のサポート終了までは使い続ける予定です。

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ノートパソコンのファン 分解掃除の実際

用意するもの

1.精密ドライバー

 パソコンのカバーや部品を取り外すために必要です。
 100円ショップのもので充分です。

2.無水エタノール

 CPUやヒートシンクに塗られているCPUグリスを除去するのに使います。
 専用の除去液やIPA(イソプロピルアルコール)の方が除去能力は高いそうです。
 ただ、無水エタノールはドラッグストア等で簡単に購入でき、消毒等の他の用途にも使えるので利用しました。

3.綿棒

 
 内部の掃除に使います。

4.CPUグリス

 長年使用しているとCPUグリスが固まってしまい冷却能力が下がるため、塗り替える必要があります。

 
 

実際の手順

1.バッテリー取り外す

2.裏面のネジを全て外す(19個)

 メモリー部分のネジは緩むだけで取り外しはできないため、メモリーカバー毎外します。
 それ以外の18個のネジを取り外します。

3.HDを取り外す

 HD部分のカバーを外すと、HDが見えます。
 上部の左右のネジを外して、HDを左方向にずらすと簡単にHDが外れます。

4.裏面のカバーを取り外す

 カバー全体を持ち上げることで意外に簡単にカバーが外れます。
 もし、はずれない場合には、ネジが残っている可能性があります。

5.冷却ファンを取り外す

 冷却ファンの周りのネジ(2個)とCPU側ヒートシンクのネジ(4個)を外します。
 ファンと基盤をつなぐコネクターも外します。
 
 これで、冷却ファンが外れるはずですが、CPUシンク上のCPUグリスが固まっていてなかなか抜けません。
 なんとか格闘して、ようやく外れました。

6.冷却ファンの掃除

 冷却ファンのネジ(4個)を外すと、カバーが外れてファンが取り出せます。
 吹き出し口やファンに埃が詰まっているので掃除します。
 埃が周りに飛び散るのが嫌なので、掃除機にブラシノズルを付けて慎重に埃を吸い取りました。
 本当はエアダスターなどで風を当てて埃を取り除くのが一般的のようです。
 細かいところは、綿棒にエタノールを付けてしっかり掃除します。
[排気口に埃が詰まってます]
[ファンも取り外して掃除します]
[本体側のファン部分も掃除します]

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7.CPUとヒートシンク上のグリスの掃除

  最初、ファンの掃除だけでどの程度の効果があるのかを試してみました。
  結果、ほとんど効果が認められませんでした。
  やはり、凝り固まったグリスはそのままではいけないということで、除去します。
  かなりガチガチに固まっているので、エタノールだけでは除去がしにくいですが、何とかできました。
  専用の除去液やIPAの方が効率良さそうです。
[CPU上のグリス]
[CPU上のグリス除去後]
[ヒートシンク上のグリス]
[ヒートシンク上のグリス除去後]

8.CPUグリスの塗布

 最初、CPUグリスにどの程度の効果があるのかを試してみました。
 CPUグリスなしでは、何の負荷を掛けない状態でもCPU温度が最高90℃を超えてしまい、しばらくしてPCが落ちました。
 これでは、使い物になりませんし、いずれCPUが壊れてしまいそうです。
 やはり、CPUグリスは欠かせません。
 どの程度の量を塗るのが適切なのかがはっきりとはわからないのですが、米粒大程度でいいらしいとのことでトライです。

 CPUの二箇所にグリスを付けて、その上からヒートシンク面を押し付けます。
 空気が入らないように多少左右にずらして均一化を図ります。

9.カバー等の取り付け

 ヒートシンク及びファンのネジを締めて、ファンのコネクターを基盤に繋ぎます。
 一度、コネクターを繋ぎ忘れたら、PCの起動画面が出てすぐに落ちました。(笑)
 後は、逆の順に裏面のカバーを付けて、HDを取り付けていきます。

 結果、動画再生の負荷を掛けてもCPU温度は最大60℃程度で、ファンの音も実に静かで快適です。

[掃除前のCPU温度]

[ファン&CPUグリス掃除後のCPU温度 程なく落ちる]

[CPUグリス塗布後のCPU温度]

 もう少し低くなるかと期待してたんですが。。。
 もしかしたら、CPUグリスの量が少なかったのかもしれません。
 再発するようであれば、量を増やして再トライです。(笑)

 ただ、こんな簡単にできるのなら、もっと早くやっておけば良かったとも思ってます。
 かれこれ半年は、うるさいファンの音に悩まされながら使ってましたので。(笑)

 CPU温度を測定するフリーウェアはこちらからダウンロードできます。

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