Officeソフトを無料で使えるのを知っていますか。
今やOfficeソフトは多くのパソコンにインストールされていて、WordやExcelなどを日常的に使用していることでしょう。
でも、その多くは有料版のOfficeソフトのはずです。
一番多いのが、パソコン購入時にプレインストールされているタイプです。
意識してOfficeソフトを買った感じはしないかもしれませんが、きちんと料金を支払っているので有料版になります。
或いは、Officeなしのパソコンで後からOfficeソフトを購入した場合です。
現在の最新バージョンは、Office2016かOffice365のどちらかになります。
また、ちょっと古いパソコンでは、Office2013やOffice2010を使用していることもあります。
でも、これらの有料版の他に完全に無料で使用できるMicrosoft製のOfficeソフトがあるんです。
それが、OfficeOnlineです。
OfficeOnlineは個人で使用するには充分な機能があるので、これを使えば何万円も出して買う必要はないかもしれません。
ここでは、完全無料版のOfficeソフト「OfficeOnline」について紹介していきます。
Officeソフトを無料で使うならOfficeOnlineがお勧め!
OfficeOnline(オフィスオンライン)とは?
OfficeOnlineは、Microsoft社が提供する「Web上でOfficeソフトを利用できるサービス」です。
OfficeOnlineを使うには?
OfficeOnlineを使うには、2つのことが必要になります。
1.インターネット環境
オンラインという名の通り、Web上で使用するため、インターネット環境が必要になります。
2.Microsoftアカウント
OffficeOnlineは、Microsoftアカウントでログインして使用します。
ホットメールやスカイプ等を使用していれば、既にMicrosoftアカウントを持っているので、それを利用することができます。
Microsoftアカウントを持っていない場合には、登録しましょう。
こちらから無料で登録できます。
この2つさえ用意できれば、それだけでOfficeソフトを使用することができます。
たとえ、パソコンにOfficeソフトがプレインストールされてなくても、パッケージ版のOfficeソフトを買わなくて大丈夫なんです。
たったこれだけでOfficeソフトが使えるなんて、ちょっと驚きですよね。
OfficeOnlineを使ってみましょう
OfficeOnlineで使用できるソフトには、Word・Excel・PowerPoint・OneNoteがあります。
個人で使うには、WordとExcelが主で、PowerPointは仕事の関係であると便利といった感じですね。
MicrosoftアカウントでOneDriveにログインするとこのような画面になります。
新規から必要なものを選んで作成することができます。
ここでは、Wordを選んでみましょう。
お馴染みのWord作成画面が開いてきます。
作成したデータはOneDrive上に保存されます。
必要に応じて、パソコンにダウンロードすることもできます。
逆にパソコン上のデータをOneDriveにアップロードしてOfficeOnlineで編集することもできます。
ここではWordの例を紹介しましたが、同じようにExcelやPowerPointなども使うことができるので試してみて下さいね。
ただ、インストール版のOfifceに比べて、どうしても機能面や操作面で劣る部分はあります。
例えば、Excelのマクロや一部の関数等は動作しません。
しかしながら、個人で使用するには大きな影響はないかと思われます。
何と言っても、WordやExcel、PowerPointの主な機能が無料なんですから、使わない手はないです。(笑)
OfficeOnlineの便利なところ
OfficeOnlineにはいろいろと便利なことがあるのですが、大きく3つの点が挙げられます。
1.OneDriveが利用できる
Microsoftアカウントを取得すると、web上に「OneDrive」というストレージが自動的に貰えます。
容量は5GBあるので、個人で使用するには充分な量です。
このOneDrive上にOfficeOnlineで作成したデータ、例えばWordやExcel、PowerPointなどのデータを保存しておくことができます。
web上なので、外出先の他のパソコンからでもアクセスできて編集や新規作成ができるようになります。
友人同志でMicrosoftアカウントを共有すれば、同じデータを編集し合うといったこともできます。
また、万一パソコンが故障してもデータ自体は消えることはありません。
パソコン内のHDにデータを保存しておいて、パソコンが壊れてしまって焦った、なんてこともなくなりますね。
2.使える端末が豊富
OfficeOnlineでは、Windowsは勿論のことMacでも使えます。
Windowsの方が使用している人は多いのですが、Mac愛用者でも関係なく使用できるのも便利なところです。
さらには、AndroidやiOSでも使用できるので、スマホやタブレットに専用アプリを入れて使うのもいいですね。
GooglePlayやAppStoreから無料のアプリをダウンロードしてみましょう。
こちらからもダウンロードできます。
3.常に最新バージョンが使用できる
通常、Officeソフトでは、バージョンが2010、2013、2016のどれかに限定されます。
唯一、Office365だけがその時の最新のバージョンを使用することができます。
OfficeOnlineは、無料ながらその時の最新のバージョンを使用できるのが大きなメリットです。
今後、Office2019といったバージョンがリリースされれば自動的に適用されるわけです。
Office互換ソフトを無料で使うには?
OfficeOnlineの良さはわかったけど、やっぱりパソコンにインストールして使いたい場合もあるでしょう。
そんな場合には、Office互換ソフトを使用する方法があります。
しかも、無料で使用できるものがあるので、それを利用するのが最も簡単です。
無料のOffice互換ソフトはいくつかあります。
その中でも、現在最もお勧めなのが「LibreOffice」です。
以前から無料のOffice互換ソフトとして有名なのものには「OpenOffice」があります。
そのOpenOfficeの元開発メンバーが参加して開発されたのが「LibreOffice」です。
更新頻度も多く、MicrosoftOfficeとも高い互換性のあるソフトなんです。
LibreOfficeには、次の6つのソフトが含まれています。
・ワープロソフト「Writer」
・表計算ソフト「Calc」
・プレゼンテーションソフト「Impress」
・データベースソフト「Base」
・ドローソフト「Draw」
・数式編集ソフト「Math」
LibreOfficeは、こちらからダウンロードできます。
LibreOfficeには、最新機能を盛り込んだ「最新版(V6.0.2)」と企業等での利用が推奨される「安定版(V5.4.6)」の2種類があります。(2018年3月現在)
状況に応じて使用してみてくださいね。
Accessを無料で使用するには?
データベースを管理するソフトとして有名なものに、「Microsoft Access」があります。
通常、このAccessを使用するためには、製品として購入しなければいけません。
Access以外のソフトもセットになったOfficeProfessionalでは、ダウンロード版で数千円程度から購入できます。
単体パッケージでは、1万数千円程度で購入できます。
このようにネットで探すと様々な価格帯のものがありますが、いずれも有償で決して無料ではありません。
しかしながら、実はこのAccessを無料で使用できる方法があります。
厳密に言うと、全機能を無料で使用できるわけではなく、Accessで作成されたファイルを取り込んでデータ入力等に限定されます。
データベースそのものの作成はできませんが、データ入力や印刷などの運用ができるようになります。
それが、「Microsoft Access Runtime」でMicrosoft社のホームページから 無料でダウンロードできます。
通常は、現在使用中のPCにインストールされているMicrosoft Officeのバージョンに合ったAccess Runtimeを使用します。
基本的には、次のようになります。
・Microsoft Office 2010 → Microsoft Access 2010 Runtime
・Microsoft Office 2013 → Microsoft Access 2013 Runtime
・Microsoft Office 2016 → Microsoft Access 2016 Runtime
Microsoft OfficeをPCにインストールしていない場合には、Access 2016 Runtimeを使用します。
OfficeOnlineやLibreOfficeなどのOffice互換ソフトを使用している場合などです。
Microsoft Access 2010 Runtimeは、こちらからダウンロードできます。
Microsoft Access 2013 Runtimeは、こちらからダウンロードできます。
Microsoft Access 2016 Runtimeは、こちらからダウンロードできます。
使ってみると、なかなか快適です。
大元のデータベース自体の修正等はできないものの、データ入力や印刷などの運用に使うには充分な機能を持っています。
是非、使ってみてくださいね。
まとめ
無料のOfficeソフトなら、「OfficeOnline」がお勧めです。
インターネット環境とMicrosoftアカウントがあれば、端末に関係なく利用できます。
データもオンラインストレージのOneDriveに保存できるので安心です。
パソコンにインストールして使用する場合には、MicrosoftOfficeとの互換性が高くて無料の「LibreOffice」がお勧めです。
MicrosofAccessを無料で使用するなら、「Microsoft Access Runtime」がお勧めです。
機能的にはデータ入力や印刷などの運用面に限定されますが、データベースを使うのであれば持っておいて損はないです。